もう8年目だよぉ、僕たちぃ~

1:娘紺春ツアーの2日目(晝の部)に行つた。近場でやつてたから「つい」みたいなノリで。つまりはちよつとした氣紛れだな。日常的なpopsとの關りにおいてさういふ氣輕さ/輕溥さは自分にとつてはすごく大事なことに思へる。もちろんこの際に2006年夏以前の出來ず仕舞を假にでも實踐/體驗し直すんだ!とかの殊勝な考へがあつたわけでないのは當然のこと。歴史解釋の重苦しさのなかで現實を鈍くくすませる愚はいつでも繰り返されるけれども*1そんなのは知つたことか。參戰記念にはピカピカ光る銀紙に包まれたフィンガー・チョコを購入した。もしも頼もしき想像力から見放されてしまへば唯の8本の御菓子に過ぎないけれど「おまけ」がぽけぽけぷぅ*2ならアタリてことで(※1/8でどれが出たつてラッキーなのに違ひはないが)。

2:厚生年金會館*3への往路は御苑前でメトロを降りて北へ眞直ぐ行くのが三丁目からのコースよりも近い氣がする。まぁ時間があれば東口から歩いて行くのが常なのだけれど。もちろん歸りはそちらの方面に餘音を伴ひながらブラブラと歩いた。さうして何氣なく覘いた店で樂器を衝動買ひした。ギブソンのSGスタンダード。何の脈絡もないが人生てそんなものだ。

*1:保守派方面の全體主義者…所謂ウヨクの十八番だね。何うでも好い「正統」の幻想にのみ逃走の線を見出だして現象の凡る局面をそこから讀み解かうとするのは。

*2:眉毛が流れ落ちてしまふ程に汗だくでダンスに集中してた亀井さんはダントツで素敵でした。さうして何のプランもなしに冗長な話題を擴げた擧句にオチ拔きで幕を引くトークはエリザベス某そのままで…破綻したAB型的インプロヴィゼーションの炸裂とか云つたら偏見なんだらうけど一往これは褒めてるつもり。

*3:厚生年金會館は今月末で閉館てことで…遲れて來た世代の私なんかからすればべつにこのホールでコルトレーンを觀たとゅぅわけでもないのだけれども、しかし喩ば新宿といへばニュー・ジャズ(死語か?)みたいな時代の氣氛はもう殆ど殘つてないのだな、とかの感慨(?)は何故だか抱いたりもする…高架下やら東西通路の出口邊りでsaxを吹いてて、やくざにアガリをふんだくられたり、誰とも知らぬひとに「そんなことしてると死ぬぞ!」と非道く叱られたりしたのも、今更のハナシでしかなくて、もう笑ふことも出來やしない。それは「路上で云々」なんて洒落たもんぢやなかつた。その當時はPAシステムを背負つて來る奴なんてありやしなくて(※今はそんなのばかしだね)サウンドがどうとかの悠長なハナシよりも胸ぐら捉まへてコノヤローと怒鳴り付けるやうな感覺だつた。さうしてマイナーは單にマイナーなのであつてコマーシャル・ミュージックのライターやプレイヤーの預備軍などではなかつた。