メルツバウ。

けふ、やつたコトといへば、キーワードの「メルツバウ」を制定したくらゐだ。
Merzbow」の指示對象が、さういふ名前のノイズ・バンドだけだつたのが氣になつたヵラだ。*1
しかし、構成主義の時代のこの藝術家*2について言及するひとがどれほどゐるものか...
いまゝで制定した鍵語は、悉くハズしてゐるヵラなあ...

*1:「Merz...」の referent : グヾルで引張つてくる約127,000件の内、90%以上がこちらの音樂に關するものであるのも引つかゝるところだ。海外でも評価の高い音樂(騷音?)家であるために、どうやつて引いてみてもコレ一色だ。惡いことに、命名の由來を説明するためにダダやシュビッタースの名前が書かれてゐるコトもおほくて、絞り込みが利かないのも困つたコトだ。オリジナルは傳説としてもはや觸れるコトもできず、そのシミュラークルの亡靈ダヶが蔓延してゐるてのは、きはめて現代的で重要なもんだいだとおもふ。

*2:メルツの藝術家 : 「メルツバウ」自體は「メルツ建築」くらゐの意味らしいが、1927年に製作者のクルト・シュビッタースは自らのことを「Merz(メルツ)」であるとして、以後そのやうに署名してゐたコトもあつた。したがつて、メルツ藝術家 = シュビッタース。