2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

感想文。

6月に出版された「吉田観覧車」を讀んだ。「…自転車」の頃に比して、文章に説明過多の氣があるとおもふ。かうしておけば、讀者の「誤讀(※ちよつとしたトゲに刺さつて中毒する)」は減るのかもしれないが、自由に讀み解ける範圍は狹まつたと感じる。これによ…

なぜ紺野さんなのか。

いつまで日誌を續けられるのかなんて判らないので、ダイアリーの目的がなぜ「こんこん」なのかを今の内に書いておく。…といつても、實は別に深い理由などはないのだが。ちよつと精神的に不安定な時期があつて、紺野さんといふのはそのときに偶々出合つた現象…

不要。

折角オフラインの生活を滿喫してゐたのに、スパム處理の爲だけに時間を割いて接網する破目に陷つてしまつた。電腦器を立ち上げてから終了するまでの10分かそこらが1時間位に感じられる。ほとんどの網誌が「モブログが可能」とはいつても、實際には手機だけで…

日記。

「桝形山は廃病院の裏手にある里山だ」といふ認識だつた。以前登らうとしたとき*1には登山道の取り付き口が判らず、勘で選んだ道は中腹で行き止まつてしまつたりで、さうかうしてゐるうちに日暮れとなり*2退散したのだつた。 今日はそのときにアタリを付けて…

日記。

氣晴らしに多摩動物公園へ行つて來た。雨模樣だつたのでガラガラに空いてゐた。 自宅で飼つてゐる貓が昂奮すると尻尾が「力芝(稻科/Pennisetum屬)」の花序のやうに膨らむのだけれど、これにレッサーパンダ*1の容姿が好く似てゐて(※何れも黄色の毛竝の動物…

日記。

手稻山に初冠雪の便りを聞きました。札幌はまう一面の黄葉に染まつてゐる頃なのかしら。ちよつと出掛けて行つて街路樹の櫟(イチヰ)の紅い實を摘んでその粘こい甘さに悶絶してみたいとか偶におもつたりとか。ボタンをピッと押すと「あちら」に行ける地球儀…

感覺的な解説の範圍。

この日誌での文章および脚注の細かさといふのは、喩ば「紺野さん」がネットサーフィンをしてゐたとして、この網誌を偶々目にしてしまつた場合に*1「eulearのはなしは御宅過ぎてぜんぜんわからないよ」といはれないやうに、專門的に過ぎるかも知れない御話の…

紺のきつねそば。

↑これ、最近また出囘るやうになつて來たが、よくみるとリニュアルしてゐた。這照片では向つて右が新版。以前はよく判らぬ肉片(…と、油揚げ)をウリにしてゐたのだけれど、今度は看板に亂切りの麵を掲げるやうになつた。蕎麥自體で勝負をかけて來た姿勢を評…

日記。

この日の家計簿には"Gibson flat wires .011"と書かれてゐる*1。相模大野に呑みに行つた序でに町田の樂器屋に立寄つて購入したのだ。 ところで、町田の驛前では"cube"や"bB"などの「角張つた車種」をベースにしたタクシーを何臺も見た。小振りの倫敦タクシー…

未明の日記。

自宅の最寄驛までは到達しない最終電車を降りた時といふのは切ないものだ。偖て次の行動をどうしようかなと改札を出てから少し考へる。…といつても「歩いて歸る」以外の選擇肢はないわけだが。 取り敢へず眼の前に出店してゐたワンボックスカーの屋臺でタコ…

日記。

調布から京王の準特急。中央線の界隈*1へ出るには、新宿まで出て西方に折り返しても、明大前乘り替へで吉祥寺經由にしても、大した違ひはない*2。どちらにしても妙なジグザグをたどるので矢鱈と遠い道程となる。 進行方向左側の車窗に「タイヤ公園」だの、仙…

日記。

10月18日。メモが殘つてゐた分の日誌を復元してみたが、9日以降の記録を取つてゐないのでこの先をさらに復元するとなると家計簿の講賣記録邊りを材料にして作文するしかない。偖て、どうするかな... (※10/18,記)

日記。

今天我觀了戲劇。空き地に鐵骨を建てた處に帆布を張つた芝居小屋。所謂テント芝居。普段は觀劇など滅多にしない。物心付いた頃からずつと「兩手に固く拳を握り締めたまゝ顏だけクシャクシャにして笑顏のやうなものを表現して來た*1」典型的AB型人間*2に「演…

日記。

快晴。昨日の荒天から打つて變つて、まさに「颱風一過」のやうだ。本當に颱風だつたのかもしれないのだが、テレビもネットも疎遠になつてゐるのでニュースを知らない。よくわからない。 驛前まで出て買物をした歸りに水神の邊から河原に下りて月を眺めた。滿…

日記。

横毆りの激しい雨で、傘を差してゐても大した役には立たない。驛までは徒歩で20分程もかゝる。それ程の時間をこの雨のなかで歩き續ければどうなつてしまふかは、自宅の階下からすぐのバス亭まで出ただけでも略々察しは付いた。しかし何れ雨滴の吹き込む待合…

日記。

なにかの拍子に手許の音鳴りがうまくモニター出來なくなると、本來はゴーストノートで打つてゐるはずの裝飾音を共演者の耳にハッキリ届くほどに強打してしまふことがある。その結果「手數が多過ぎる」などゝ嗜められたりもする。オフビートが突出する恰好で…

無限定的夢幻共同體。

アイドラトリーの構造を活性化させ、そこに關係する者達すべての時間を美しく好ましい記憶としてその後にまで持續する爲に留意すべき點は、拝跪する者と偶像たる對象が關與する場においては相互に「共同」の意識を持つて眞摯に事に當るべしといふことだ。與…

もえない。

「萌え」の何がいけないのかといふに、まづそれが一方的な「消費」の態であるといふことが擧げられるだらう。受動詞としての「萌え」を宛てゝ形容される、この情動が意味するのは、對象から愉樂の感覺を「享受すること」のみであり、しかもその欲求には際限…

合言葉は...

7月末からみるのを止めてゐた*1網誌をいくつかみて囘つた。やはりそのなかには網址がすでに喪れてゐるものもあつたりして、なんだかとても寂しい氣がする。ちよつと驚いたのはfkzさん*2が8月の終りに記したらしい彼の網誌ヘッダの詞で、これは9月の初頭に私…

日記。

おまけで付いて來るといふ噂のポストカードが欲しくて出版社に直截註文してゐた商品が昨日届いた。締め切り直前だつたので在庫があるのか不安だつたが手許に届いたブツにはちやんと封入されてゐてひと安心。すでに買つた分もあるので見事に乘せられた恰好だ…