2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

TRACK3

凪を破つて突然に打ち寄せて來た大波によつて顛覆してしまつた海賊船のデッキからはキラキラと煌く寶石類やら酒壜やらが轉げて船外へバラバラと抛り出されて行き、さうして巨濤が拔けた直後の餘波によつて未だ膨張を繰り返す海原へと落ちたそれらの物品は水…

encore(…續き)

偖て「東京平野…」についてはイロイロと云はれている模樣だけれど、こゝで「赤羽橋」とかそんな特定の名詞を取り分けてそこに傳達されるべき意味などを見出ださうとしても仕方がないことだと思ふ。つまり事實關係の追認として歌を聽くセンスといふのは些と如…

日記(5月7日)

紺野樣、21歳の御誕生日を小さい文字で祕かに御祝ひ致します。…などゝ月竝みな辭儀にて失禮。

encore

黄色のチェッカーフラグみたいな衣裳はふたつのアンコールナンバーのためだけのもの。捧げ持つたガッタスの大きな旗を振る彼らの勇姿は殆んどリーフェンシュタールの映畫で觀たアスリートたちの如き力強さだ。アルバムからの10の樂曲は疾うに出尽していたか…

TRACK2

お先にすんずれい… アンコールの2曲を除けば、これが今囘の舞臺セットにおける實質的な最終曲となる。一點の翳もない只管な明るさに滿ちたこの樂曲によつて、想像していた以上にボリウムのあつたこのショウは締め括られる。さうしてハイライトから舞臺は暗轉…

TRACK1

デビューシングル曲(=TRACK3)とオケを打ち込んだプログラマが同一人物と云ふことで、わりと似通つた雰圍氣となつている*1。なんとなく斯うした押しの強いダンサブルなナンバーこそがガッタス「らしい」といふ氣がしてしまふのは、最初(※デビュー曲)の印…

日記(4月25日)

もうすぐ五月にもなるといふこの時季に聖ヴァレンタインの日前後の記事をアプしてるてのも變なはなしではある。ところで一年ぶりだかに實家にちよつと顏を出したら母が「白い戀人」を土産だとかで一箱くれた。網走邊に流氷を見に行つたのだといふからそれは…

TRACK8

ラジオから聞こえて來るみたいにローファイに響くウッドベースのラインに、スパニッシュふうの凾鳴りのするギター。拍裏を打ち續けるハーフオープンのハイハットシンバル。…などゝ竝べて行くと、まるで生演奏の樂團でも付いているみたいだが、實際にはオケは…

TRACK5

このアルバムでは、收録曲のうち半數の樂曲に對してグループ内の構成員を小編成に組み變へるといふアレンヂメントを施すことで、表現に大きな幅を持たせている。そのうちでも過半を占める3曲がデュオによる樂曲なのだが、それぞれが全く異なつた方向性を示し…

TRACK4

前奏からして矢鱈とベタなディスコ調で突走つていたり、シリアスふうな歌詞も實はかなり荒唐無稽なコトを云つてたりで…あれ、コレて笑ふトコロなのかしら? -とか。J.トラブルタだつたこともある吉澤さんのココでのハマリぷりときたら、もう完璧。舞臺ではタ…

TRACK9

このグループにおけるエルダ組とエッグ組の峻別に何の意味があるのかとか紺サMCでの真野君の持ち上げ方に「?」といふ感覺があつたのだけれど、ツアーが終了してみれば*1「こんなものね、突然だわ」と云つた感じで、H.P.的「卒業」システムがこゝにもアプリオ…

TRACK7

グラヴティ。惑星の引力圏に落ち、衛星としての軌道を囘り始めようとするひとつの天體。その圏内までの距離は僅かにあと1mmを殘すばかり。もうほんの少し身を寄せるだけでもそこに到達してしまふだらう。たぶん歌詞においての落とし處はこの邊りにあるのだら…

TRACK10

5フレット目のAmmaj7、オーヴァードライヴのかゝつた上向の分散和音をひとつ響かせて唐突に始まるアルバム終曲「キスしよう」は、ローズピアノとチープなオルガン音を絡めた、音程の振り幅が大きいブルージィなメロディが印象的な、ピンキー姉妹(?)による…

橙一色の素氣ないラベルは微妙な感じもしたけれど、馴れてみればこれもなかなか。いにしへのLPレコードを彷彿とさせるバランスの良い樂曲の竝びは聽き易く、ヘビーローテーションでも負擔は感じない。おもふに、その通りの喩ばLP盤としてA面/B面それぞれ5曲…

2月6日付けの那裡「日記」で、這裡「id:eulear」は終了だとか書いたんだけど -いちいちさういつた區切りを付けたりするてのは自分の主義に反するのだから結局やめることにした。そんなわけで這裡はダラダラと續けながら切れぎれとなつて何時の間にか消えてた…