假名の話。

解説内容はともかく(むろんそれは非常に重要な部分なのだけれど)カナモジだけの關鍵詞の作成には慎重さがもとめられる。それは、語句の意圖しない一部分にリンクすることで*1本來その語句が含意すべき内容を切れぎれに破壞してしまひ、のぞまれざる方向への意味の固定化がなされてしまふ惧れがあるからです。
そしてやはり對象に峙しては「…ともかく」では濟まされません。社會的空間での身振りは紳士的でなければなりません。さうしなければ誰かゞ不都合なめをみたりするからです。

*1:表意文字である漢字とは違ひ、假名文字には預め對象そのものを指向する記號が含まれないから、文章内の送り假名や、さらに長い別のカナモジの語句の部分に一致してしまふ危險性が高い。