アリーナのカーヴに沿つて陸上競技のトラックのやうに匯らされた通路をメインステージに向かつて一人拔き二人拔きで走り拔け、舞臺セットの天邊まで一氣に駈け上がる紺野さん…こんな場面をみられただけでも現場に行つて好かつたなとおもふ。もちろん他にも印象深いシーンを擧げていけば限りがないのだけれど、茲に列擧するのは止めておく。イロイロと拘泥する部分があつて現場參戰を避けてた頃からの抱へ込み -シミュラクルみたいなアレやコレやが融解して現實の時間の流れへと繋がつて來る感じがした。但しもう祭りは終りなわけだから、何れにせよ自分は遲れて來た青年だなといふのはあるけれど。
