初雪

東京では朝から降雪あり。これがこの冬の初雪となる。成城あたり(この場合、都道環状八號線以西の小田急線沿線で、多摩川をこへない範囲を指す)ではいくぶんベタベタと積もつてゐたが、夜に新宿まで出勤してみると、まうやんでゐた。

リヒャルト・シュトラウス交響詩(Tone Poems)/光式音盤3枚組を買つた。指揮はカール・ベーム
これ、演奏會で聽くとおもしろいのだよな、チューブラ・ベルズ(管状の調性のある鐘。木槌で叩いて奏する)が、舞臺袖に半分めり込んでゐたりして。打樂器は録音で聽くと(他の樂器もさうだヶド)倍音を削られてしまふヵラ、魅力が減つてしまひます。アタックのタイミング(音符のハタ)ばかりクッキリしてしまつて。
音樂(場)の廣がりを肌身で感じるには、たとへ「D」トヵ「E」の席だつたとしても、エヘン蟲がたくさんゐても、ブラボーおやぢのとなりの席だつたとしても、紺サート・ホールにゆくべきなのです。
悲しいかな、時間も金も、さう都合よく涌いては來ない。と、いふのが人生なのだけれども。