我弄錯了去處。

埋立地にある巨大なイヴェント施設に行く豫定だつたのだが、非道い勘違ひをして、有樂町の舊都廳舎址に建つてゐる船のかたちをした總ガラス張りの建物に行つてしまつた。ヴィジュアル系樂團の紺サがあるトヵで、鄢衣やらフリルやらの人びとであたりは埋めつくされてゐた。颱風の雨雲がときどき通り拔けて、傘を持たずに來たコトをすこし悔いた。
濡れながら、東京驛まであるいた。