「国連(國際聯合)」

日本語で「聯合國」といふと、失敗戰爭以前の「國際聯盟」を想起させられる。歐州のファシストや日本の軍國主義者による他國への侵略行爲を鎭壓するために組織された多國籍軍を「聯合國軍」と呼ぶのは映畫でもおなじみだ。
一方、現在の「國際聯合」の省略呼稱は「國聯」になる。紛爭地域を監視するために"派遣"されるのは「國聯軍」だ。このことは、なんだか略稱が逆轉してゐるみたいに感じてゐた。
中國語のニューズで"UN"が「聯合國」と飜譯されてゐたのを、さらに日本語に飜譯しようとしたときに「國聯」とするのには抵抗感があつた。考へてみると「聯合國」といふのは略稱ではない。これは"United Nations"の正確な譯語だ。
では「國際聯合」はどうかといふと「國際(inter-national)」といふ語がどこから出て來たのかが不明だつたりする。


…それはそれとして、國々が連ね合はされてゐる態を想像してゐたら「聯」のイメージがつかめたやうな感を覺えた。