追記。

なんだか納得できなかつたので、全部飜譯した↓

墓碑銘(「理由なき前進」および「明日またあした」を含む)


豫言者による封印の書は、綴ぢ目が緩んでバラバラに解かれてゆく。
死をもたらすべき道具立ての上には、眩い太陽がきらきらと輝いてゐる。
漠然たる恐怖に囚はれて人びとがすべて心を亂されるとき、
静寂のなかにその悲鳴を鎭めさせる榮光を
標すことのできる者など何處にもゐない。


運命を鎖す鐵の門に時間の種子を蒔き、舊知の習慣のまゝに水が與へられる。
規則が定められないまゝでは、知識は和解することのない友人でしかない。
すべての人類の運命が、愚かな者どもの手中にあることを私は知つてゐる。
氣が狂つたのだと、私の墓碑銘には刻まれるだらう。
きつと私の墓碑銘を判讀することはできないだらう...


私たちがそれを一笑に付して傍觀できるといふのなら、
無數にひび割れのはしる道筋を私はゆつくりと進んでゆけるはずなのだ。
けれども、私は來たるべき時を惧れて泣くだらう。
さう、明日が來たならきつと泣いてしまふだらう...