"Anti-optimization"の立場から。

人氣サイトにリンクされる苦しみといふのは、當のリンク元の管理者にはなかなか解らないものであるのだとおもふ。普段いち日に10件くらゐしかアクセスがないサイトに、桁がひとつ違ふアクセスがあれば、その弱小サイトの管理者はビビつてしまつても不思議はないだらう。これは"むだづかい日記"でも"暗黒日記"でも同じことで、この邊のひとたちは「無斷リンク禁止」を禁止することを主張してゐて、慥かにその主張は正しいのだけれど、リンク元がハッキリしてゐるからまだ好いやうなものゝ"ime.nu等"を挾んだ掲示板リンクからの突然のアクセス増加を経驗してしまふと、この邊の"尋常なリンク"に對してもナーヴァスな感覺を持つてしまふのは致し方がないのではないかとおもふ。「無斷リンク禁止」なんてのは、この邊の細かな事情を説明するのが面倒で掲げるものなんぢやないかとおもつたりもする。
處で斯うした人氣サイトに網址付きの署名をしてコメントするなんて以ての外なわけだけれど、署名の裏書きとして自分の管理網址を添付しないと誰が書いたものか判らなくなつてしまふから、これを添へるのはコメントする際にはやはり必須だらう。コメントする行爲そのものは「無斷リンク禁止を禁止」するのと同じく、コメント者は意見を持つたから意見するだけなので、禁止の仕樣はないだらうな。これにしても、ちよつとしたバランス感覺のもんだいなのかなともおもふ。