日記。

住宅團地の南端で多摩川の土手と出會ふと驛に向つてバスは道を左に折れる。車窗からみえた竝木の櫻樹で梢のひとつに白ぽい花が一輪と膨らみかけた蕾も2~3付いてゐるものがあつた。しかし信號はすぐに青に變つてしまつたから注視して確かめなほすことは出來なかつた。一般的な櫻樹の開花まではまだあと一週間くらゐあるはずだからこれが見間違へである可能性はかなり高いといへるのだけれど。まあ「さういふ」陽氣だつたといふことで...