ひまをみつけては自轉車に乘つてゐる。道が繋がつて行くにつれて、地圖がアタマのなかに連續した風景として記憶されて行くのがおもしろい。移動の線の運びといふことに關して徒歩のときよりも「リニアな」感觸があるのは「タイヤ」といふ無限軌道を轉がしてゐるためなのだらうか、それとも「體を張つた」疾走感によるものか。