7月27日。口惜しいけど今年は挨拶は無しです。拔き差しならない想ひにとつてはいつだつてコトバは如何にも不誠實で、だから本當に大切な時機にさへひとつの返事も送ることが出來なかつたといふのに -それが今ではボタンひとつ押せば濟むのだとかそんな單純なものでも無いんぢやないかとおもつたのです。經驗そのものには些の變質もないのに、嘘つきなコトバがそれを過去の出來事へと書き換へてしまふのが厭なんです。挨拶なんかいつだつて出來るぞ -とか「そんな状況がある」てだけで自分にはもう充分な氣もするのです。