こゝ數日だんだん月が滿ちて來るに從つて斯る小天體そのものが地球に逼つて來てるのではないかと思へるほどに大きくみえて來てたので氣になつてたんだけど、家人がウェザニュースからの又聞きで教へてくれた説に據れば今日が今年いちばんの寄り率(?)になるのださうで、あながち氣のせゐてわけでもなかつたみたいだ。それで、出勤途上に狛江の上りホームで電車を待ちながら暮れ時が近づいて鈍く灰味がかつた東南の空に低く昇るソレを眺めてると、むかし何故だかみてたりしたヤダモンと云ふアニメ番組が頭を過つたりした。『苦しい時には私の心に現れてくれた/君がゐるから夢を信じてられる/いつも…*1

*1:「Magical Dreamer」~わりとヒットした印象だつた紺地に花一輪のアルバム「V」に入つてるのではなくてシングル盤の方の。こちらには簡易な足踏オルガンみたいな音色の可憐な導入部があつて、同期する番組の畫面では丁度こんなやうな月がオープニングとして流れてたんだつた。…で以て、レゲふうのc/w「この空にちかって」もエンディング曲だつたりして殆どタイアップ盤のやうなのにそれらしいクレジットもなくてジャケットもフツーに4人の寫眞だけてのが清潔で好かつた。…このやうに記述してみると LINDBERG の樂曲からの印象が強かつたみたいだけれど、たぶん番組の方でも「アニメ(※動畫制御されたマンガ)」にあり勝ちな新たなイメージの生成を阻む要素としての「壓し付け」が然程ないサラリとした好ましさがあつたのだとおもふ。