酒さかな、のち又酒。

相模大野*1の魚料理をサーヴする居酒屋で呑んだ。この邊りには魚をウリにした呑み屋がおほいとおもふ。刺身など、都内よりも新鮮で*2、魚種も豊富にかんじる。
歸宅後、ボジョレー・ヴィラージュの2003年を飮む。この年のボジョレーは、ボディに異例の厚みがあり、新酒で飮んだときにも、その力強さに瞠目したものだが、いまでもその印象は變はらない。ガメイ種使用といふコトもあり、舊い時代のブルゴーニュ*3といふのは、こんな雰囲氣の飮みものだつたのだらうか?と、想像してみたり...

*1:相模大野 : 神奈川縣。小田急線で町田の隣驛。江ノ島線小田原線の分岐點に位置する。伊勢丹相模原店の進出に合はせて街の再開發を進めてゐたが、景氣の低迷にともなひ計畫は頓挫。人工地盤などで中途半端に立體化したり、不完全なアーケードを組んだりで、バリアーだらけの街竝になつてしまひ、住民は苦勞してゐる。雨天時は特に、頭上の水滴と足許のデコボコしたタイルに充分な注意を払はないと、かなり危險です。

*2:新鮮で瑞々しい... : それとはべつに、江戸前風に水氣をよく抜いて、多少熟成を進ませる調理法にも、違つた好さがあるのですが。

*3:ブルゴーニュ産ワインの葡萄品種 : 現在のAOC(原産地呼稱統制制度)の規定では、ほとんどの地區の主要品種は、赤はピノ・ノアール種、白はシャルドネと決められてゐる。ボジョレー地區は例外的にガメイ種を主體に釀される。1395年に王令によりガメイ種の栽培が禁止されるまでは、この地方では有名なコート・ド・ォル一帶でもボジョレー・タイプのワインがつくられてゐたらしい。