學校の日本語。

私が9/27付で書いた記亊について浦木裕さんが書かれた次の文章は興味深いです。


◎「久遠の絆FS」10/7付より。
http://d.hatena.ne.jp/kuonkizuna/20051007/p1
上から「■」の5個目。

教科書には新字のみに限らず、当用漢字を基って、正字を書くには試驗し落ちるかもしれない...
もっとも、海外で日本語を勉強するものには、「正字」の存在を知ってるかどうかも問題なんです。
文科なら兎も角、ウチの大学は理科しかない、勿論日本語の授業は現代日本語だけがあります。
海外で私ようなよく国史大系などを読んでいる変人でなければ、日本の正字接触する機会が少ないと思います。



また、この記亊を経由して讀んだtinuyamaさんの話にも、なるほどとおもつた。


◎「交差点」について聞いてみた(一波未平一波又起,10/6付 )
http://d.hatena.ne.jp/tinuyama/20051006#kanji

…「中国語として考へると変だけど、日本語なんだから、別にそれでもいい」と言ふ。学習者としては、教科書や新聞などの表記がさうであるなら、それをそのまま受け入れて学ぶしかない。第一「正字正かな」の日本語教科書なんて現時点ではないんだし。日本人が漢字をどう扱ふのかといふ問題。



要は、繁體字と正字がもともとはおなじものだつたのだから「そのまゝ充てる」ことができるとかんがへるよりも、外國語なのだから文字形が違つても不思議はないとして受容してしまつてゐるといふことのやうですね。
私のかんがへでは、繁體字は正しい文字(本來の漢字のかたち)なのだから、それをつかへばよいのになあ、といふ單純な發想だつたのです。
ところで、學校での「試驗」については日本の學校でも(教員の裁量にもよりますが)正字をつかふと「×」をつけられないまでも、減點の對象にはなります。もとから勉強ができるはうでもなかつたので、さらに減點されて私の學校での成績は非常に惡かつたです。