漢字の表示。

で、瀏覽器によつて表示されない文字があるといふのは、ホントは異常なコトなんではないかとおもふのだ。
中國語簡體字にしろ、日語の略字(JIS表内字)にしろ、もとの繁體の文字をベースにして、その上に同一文字の異體としてそれぞれの簡略體を表示するシステムを言語基本ソフトとして備へてゐれば、非表示なんていふお粗末なコトにはならなかつたのではなからうか。
すなはち、まづ言語指定に沿つてそれぞれの文字を表示する。簡體化されてをらず穴があいてしまつた文字を指定した場合には、もともとの繁體字がヒョッコリと顏をだすといふ仕組みだ。
文字がみえさへすれば、その言語では採用されてゐない文字だつたとしても、文章のながれと併せて意味を汲むコトが可能となるはずだ*1
だいたいからして「インターネット」なんだから、言語間のバリアを除去する方向でシステムをつくらなきやダメぢやん。アルファベットの文化圏でつくられたシステムの上に、それぞれの國語のシステムをてんでに構築したんぢや、互換性なんてまるでのぞめない。
ベースになる字形が自國で採用してゐる字形と違つたつて、そんなのは各言語のソフトで對應して表示變換すればすむのではなからうか。
(※未完了)*2

*1:文字さへ表示されてゐれば文意をつかめる可能性はうしなはれないだらう : 文字を簡化する過程をかんがへるコト。もとの文字が「讀める」のは當然だが、簡化された文字もまた「讀める」。運用の現場では、國語に採用されてゐる文字にてらして「正しい」必要はかならずしもない。表示されてゐるコトが必要なのであつて、その場合に「とりあへず」表示される文字としては、それぞれの國語の文字のおほもとである繁體の文字が適してゐるとおもふのだ。

*2:未完了だが打ち切る。私はそのシステムをつくる能力はない。不便を抱へつゝ現行の方式にあまんじる。