網際網路。

「簡體字」「俗體字」が存在すること、それ自體に問題はない。しかし、これらが正體字を驅逐するための役割を擔はされてゐること、そして各々の國で時の政府の施策によつてそれがてんでに決定されたことで漢字文化圏がバラバラに分斷されてしまつたことが問題なのだ。
アジアでのインターネットの普及において、漢字がこのやうに變形されてしまつたことは、超國家レヴェルでの情報共有・文化交流を困難にする大きな要因になつてゐるといへる。本來インターネットは「網際網路」と書くとほり、國境なき文字等による情報の往還網であつて、國際的な相互理解を深め、それぞれが平和的發展を遂げるための役にたつべき道具である。インターネットの世界にナショナリズムはいらない。汎アジア網言語の構成要素として「正體字」を位置づけるのが合理的な想法だと私はおもふ。*1

*1:誤解されると困るので重説に及ぶが、正體字以外の文字の存在を否定するつもりはない。それらの文字が正體字を排斥し、いはゞ「親殺し」をしないかぎりは。すべてのあなたが、いま使つてゐる文字「それ自體」は問題ないのです。