だからインターネットはキライなんです。

*1
いつも「さやうなら」と、おもひながら接網してゐるんだけれど、だからといつてウチより先に閉鎖しないでください。心臟に惡いですから。
それでなくとも、ネット上の文件は呆氣なく削除され過ぎる。ログといふのは活動の痕跡なのであつて、それは顯在化した記憶のやうなものだとおもふ。他人の記憶を參照し合ふことで、出來事が間違ひなく顯現してゐたことを確かめられるはずだといふのもある。
街竝の風景はいつでも變はることなく、その地での活動を了へて去つて行つた者の再訪にも、惜し氣もなく記憶をほどくための糸口を與へてくれる。しかし、インターネットでは"404-not found"の表示を讀むことしかできない。ヒヤリとした感觸だけが殘る。

*1:サンプル畫像にこの件とは別の網址が寫り込んでゐたので差し替へました。汎論でもあるのでべつにどの畫像でもよいかとおもつたのだけれど、よくかんがへたら誤解の素なのは明かですので。どうも失禮致しました。