未だ"文明"に觸れたことのない"未開の部族"を文化人類學者が觀察するときには、當の文化人類學者が齎す"外部性"の影響によつて被觀察者である部族内の文化的な行動パターンが變化しないやうに直截的な接觸を周到に避けるのだといふことだ。しかし"觀察"を始めるとすぐに、文化人類學者のはうが逆に部族のはうから觀察されるやうになるのであるらしく、するとそれに因て部族集團内に新たな變化が發生して來る。…慥かレヴィ=ストロースだつたか(?)が何處かに書いてゐたのだけれど、出典を失念した。ひよつとすると自分の腦の創作かもしれないけれど。