日記。

「桝形山は廃病院の裏手にある里山だ」といふ認識だつた。以前登らうとしたとき*1には登山道の取り付き口が判らず、勘で選んだ道は中腹で行き止まつてしまつたりで、さうかうしてゐるうちに日暮れとなり*2退散したのだつた。
今日はそのときにアタリを付けて置いた別の道を辿つてみた。これは正解で、急勾配の舗裝された街路を登り詰めた處の車止めを過ぎると、いきなり鬱蒼とした林の中の山道に突入した。細い尾根を直登してゐるので傾斜が結構キツイが、そのぶん高度が稼げてゐるのが實感出來る。アッといふ間に山頂の廣場に出てしまつた。
山名の通りに方形に大きく拓けた裸土の廣場にはアスレチックの器具や罐飲料の販賣機などが設置してあり、また蹴球に興じる者もゐたりして、山の上といふ氣氛は全くない。いづれ標高が84メートル程の低山といふことなので、まあこんなものなのだらう。但し麓の海拔は約30メートルなので、僅か500メートルばかりの行程で一氣に50メートルも高度を上げた勘定になる。それなりの達成感はある。
今囘もまた陽が落ちて暗くなつてゐたので、早々に下山した。廣場への進入口とは對角にある道を選んだ。下り切ると「日本民家園」に出た。どうやらこちらの道のはうがポピュラーだつたやうだ。こちら側の一帶は川崎市が管理する緑地公園*3となつてゐて、暗闇の中で散策(歩行運動?)するひとたちが引きも切らない。ちふか、まづ家を出るのが遲過ぎたと今囘も反省した。で、次囘はといふと...

*1:前囘の挑戰 : 8月20日だつたとおもふ。慥か、ちよつぴり雨模樣だつた。あの日は諦めて「向ヶ丘遊園」の驛前のホールでボウリングをして歸つたのだつた。

*2:日が暮れた : とは云へ、家を出たときにはすでに日が傾いてゐたのだけれど。毎度の如くに。

*3:生田緑地 : プラネタリウムや噴水廣場などがある。園内の道は「岡本太郎美術館」にも通じてゐるらしい。美術館にはいづれ訪れてみるかな。