日記。

この季節では當り前な氣もするが、近所の畑の苦瓜は棚の殆どが既に枯れてしまつてゐる。ところが意外にも殘つてゐる蔓にはまだ黄色い花がポツポツと殘つてゐる。よくみると更には小さな實まで付けてゐたり。ひよつとすると、もつと暖かい地方では通年で收穫が出來るのかもしれない。しかし本來そのやうに際限なく實り續けて行く植物なのだとすれば、ひとつの株の壽命が尽きるときといふのはどんな状態なのか。種から芽を吹き成熟に至るまでの過程はまあ想像が付くが、衰退までも含めるた生のサイクルについてが判り難いタイプの植物だとおもふ。