日記。

今日は立春。數日前に櫻木町(※虗確には「野毛」)の老舗ジャズ喫茶が閉店したらしい。この店は他店には置いてゐない(※すくなくとも私は他の例をしらない)「フレッド・カッツ*1」のリーダー作を所藏してをり、學生の時分にそのレコードを何度か聽きに行つたことがある。周圍のビルが間引かれた再開發地區の一劃に建つてゐて、そこだけ妙に明るかつたといふ印象を持つてゐる(※晝間から學校をサボッて行つてゐたからなのかもしれないが...)。

*1:Fred Katz : セロ(cello)プレイヤー。チコ・ハミルトンのコンボ(1955年~)でプレイしてゐたことで知られる。ジャズといふよりも即興で演奏される室内樂といつた感じのプレイスタイルなのは樂器から導き出されるものなのか。