未明の日記。

自宅の最寄驛までは到達しない最終電車を降りた時といふのは切ないものだ。偖て次の行動をどうしようかなと改札を出てから少し考へる。…といつても「歩いて歸る」以外の選擇肢はないわけだが。
取り敢へず眼の前に出店してゐたワンボックスカーの屋臺でタコ燒きを買つた。やけに大玉で通常の1.5倍位ありさうな其奴を抓みながら深夜の高級住宅街を通り拔ける。件の"カロリークイーン"にも食べさせたいなと想つたりとか(※結構美味しかつたのだよ)。
ちよつと元氣が出て來たところで街外れの崖を下り切り野川の流れを越える。この先は轉居して以來の新しい領土である多摩川中流域文化圏となる。以前はこの崖帶から先は"バヤバヤ(※わけの解らない有象無象)"だつた*1
(※10/22,記)

*1:これ程までに乖離した土地感覺を持つのは、野川を隔てゝ東側は私鐵の流れの通りに「新宿」を求心地としてゐるのに對して、西側では「調布」の市街に向つて開かれてゐる(※市部での足である"バス"は殆んどが「調布」をターミナルとしてゐる)からなのかもしれない。あ、これは根據のない俗説ですので惡しからず。(※細かくいへば、これは「三多摩南東部」での限定的なハナシでしかない。もつと西には「八王子」も鎭坐してゐるわけだしね。)