日記。

河原に生える雜草のひとつ「川チシャ」が好い具合に成長してゐたので收穫をはじめた。この草は自生の適食植物としてはとても見分けがつけやすい部類で、收穫後の再生も早く、しかもお世辭拔きで「おいしい」。莖を抱いた大きめの葉を千切り取るか、新しく伸びたまだ柔かい部分を莖ごと抓んで利用する。さらに、この群落のなかに紛れてゐる「クレソン」は莖をながく伸ばしてゐるので、ロゼット状につぶれた單體で生えてゐる株よりも採取しやすい。どちらの植物に對しても、樣子をみながら「持續可能な」收穫を心掛ければ、優良な株*1をながく愉しむことができる。

*1:どうやら自然交配で亞種を生じやすい植物であるらしい。國産種と歸化種の交雜も進んでゐると聞く。利用する側の立場からすれば「アクが少なくて柔かい種類」を「優良株」と看做すわけだ。あと、よく觀察してみると、土手の斜面の向き(※日照の具合)とか、川(伏流水)の流れ込みかたなどが釀す微少氣象(※ミクロ・クリマ)が、株の成長に大きく影響してゐるとおもはれるので、土地(※採取對象とする河原)の把握をしておくことが肝腎。